籐で張ってある椅子の座面が購入数年後からプチプチと切れ始め、だましだまし使っていたのですがついに座れなくなり販売店から製造元の”キタニ”に問い合わせてもらうと修理はできないとのことです。
籐家具を作成しているお店に聞いてみると1脚2万5千円程度でできるとのことでした。ただ4脚で10万円となり、そのうえまた切れてしまうかもしれないので、ダメもとで自分でペーパーコードで張り替えてみることにしました。
ナナ・ディッツェル(Nanna Ditzel)というデンマークのデザイナーの椅子の復刻版です |
プチプチと切れて穴あきになってきます |
ペーパーコードは日本製とデンマーク製があり、ほとんど違いはなさそうでしたが伸びにくいというデンマーク製のアンレースタイプにし、留め金のL字釘も買いました。釘が結構高いのですが、よさそうな代替品は見つかりませんでした。
太さ約3.7㎜のアンレースタイプのペーパーコード |
籐の部分をすべて取りはらいます。慣れるとそれほど大変ではありません。
ペーパーコードは4本で約1.5㎝弱なので、椅子の内側に、両端は0.5㎝、間は1.5㎝の間隔で波型に釘の位置の印をつけ、ドリルで穴を開けてから釘を打ちます。
手前が上です |
たて糸を左右の釘に引っ掛けて渡していきますが、後からよこ糸を通すので緩みを取るため棒を挟みました。釘に引っ掛け終わったら、間に2本ずつ幅出しのためのコードを枠に巻き付けます。端っこは適当に横の釘に引っ掛ければ大丈夫です。
コードは、巻く回数と長さを掛けて全体の長さを計算し、釘に引っかける分と、幅出しのために枠に巻き付ける分をそれぞれあらかじめ切っておきました。
今度はよこを通します。こちらもぎっちり通してしまうと後の方が詰まって入らなくなるので、少し湾曲させて適度に緩みを作ります。
弧になるようにコードを通し緩みを作ります |
釘から釘に渡し終わったら、こちらも幅出しのため枠を巻きます。
裏からみたところ |
やはり以前の籐の方が見た目きれいで、体重の重い人が座ると若干たわみましたが、籐のキシキシした音もなく、安定感があって快適です。
元々座面が透けた張り方だったので同じようにしたため比較的簡単にできました。びっしり張ったりYチェアのように封筒型に張るのはもっと大変だと思います。ただ北欧の名作椅子のように美しくはできなくても、ペーパーコードは扱いやすく、適当にやっても何とか使えるものは出来ると思います。
最初は試行錯誤で少し手間取りましたが、2つ目からは慣れて1脚半日ほどでできました。 今回1脚で、コードは約130m使い、釘や送料も含めて4千円程度でした。”Paper cord”で検索すれば国内海外たくさんの動画や作り方があるので参考になります。
やっと冬らしくなってきましたね。
金柑の甘露煮を作りました。最近甘露煮とそのシロップを、ホットワインや焼酎お湯割りに入れて飲むのが気に入っています。
甘露煮は、金柑の4割ほどの砂糖と常にかぶる程度の水で10分ほど煮て、火を止める前に蜂蜜大さじ1ほどいれました。
シナモンやクローブも入れてレンジでホットワイン。あったまる! |
昨年どんぐりを水栽培して、その後盆栽風に小さなコーヒーカップに植えた”コナラ”がこの所の寒さで一丁前に紅葉しました。
紅葉した盆栽風”コナラ” |