七月の終わりから八月の始めまで道東に行ってきました。女満別空港からレンタカーで、阿寒湖→屈斜路湖→知床→野付半島→根室→厚岸→釧路、と回り、釧路空港から帰ってきました。
気温は暑かったり寒かったりでしたが、鹿、タンチョウ、ヒグマ、オジロワシ、キタキツネ、など、予想以上にたくさんの動物に間近で会え、自然を体感できた旅でした。
■阿寒湖周辺
阿寒湖の近くの湖、オンネトー。雌阿寒岳と阿寒富士がきれい。近くにはトレッキングコースがいくつかあり、ゆっくり歩いてみるのもよさそうです。
オンネトー |
かなり流れが速い阿寒川。マス釣りをしている人がけっこういました。たいていの水辺には鹿がいます。大きなものは100kgくらいあるそうで、運転も鹿注意です。
阿寒湖温泉近くのアイヌの民芸品や舞踏を見ることができる「アイヌコタン」。誰かが全体をコーディネートしたのでしょうか、建物がすべて統一されていてすごくいい感じ。楽しい。
阿寒湖アイヌコタン |
「ポロンノ」というレストランは残念ながら閉まっていましたが、看板やメニューのランプもすてき。覗いたら中もよさそうな感じでした。
道の駅摩周温泉 |
「神の子池」に行く途中の「さくらの滝」ではたくさんのサクラマスが滝登りしていました。まず登れることはなさそうですが。
近づいていくと水の湧き出る青い部分が見えてきます |
知床のハイライトの一つ「知床五湖」。木道やショートコースではなく、絶対に大ルートを回るべきです。約3㎞で1時間ちょっと。8月1日から個人で散策できます。
一湖 |
今年はキノコがとても多いそうで、めずらしいものをたくさん見かけました。キノコ女子ではないのでよくわかりませんが、近くの人がタマゴダケと言っていました。
だんだんおおきくなってもっと成長するとこのようになるようです。おいしいらしい。
エゾゼミ。体は一回り小さいですが、声はでかい。
出たー!
この周辺の道路はすべて動物飛び出し注意なので、比較的遅めのスピードで走っていたら、ヒグマが道路を横切って行きました。
母熊 |
なんと大きな母熊に続いて子熊。
カヌーツアーはいくつかの業者がやっていますが「カヌーショップヒライワ」にお願いしました。約2時間で、説明が上手で楽しかったです。ただ首もお尻も痛くなるので2時間で十分な感じです。
熊の親子はすぐ脇の笹の茂みに入り、肌に刺さりそうな木の枝などをものともせずに親子で木に登ったり降りたり引っかいたりしていました。皮膚の厚さは3㎝以上はありそうな感じです。動作がとても荒々しく、あらためて猛獣であることを認識しました。
知床五湖の散策前には、「熊と鉢合わせしたら大声は出さずにそっと遠ざかってください」とレクチャーを受けましたが、こんな凄いものにばったり出くわしたら冷静ではいられないと確信しました。たくさんの死傷事故もおきているので、本当に甘く見てはいけないと思います。
すごい迫力 |
■野付半島
この日は雨が降ったりやんだりで、気温は14度で早々に引き上げてきました。今年はずっと暑くならず、名産のホッカイシマエビも不漁だったそうです。
野付半島 |
きつねとアオサギ |
根室から厚岸までの道沿いの野原でタンチョウのつがい!
タンチョウは、高さが1.5mもあるそうです。渡り鳥で冬しかいないと思っていたのですが、夏は湿原の中などにいて見づらく、冬は餌やり場などでたくさん見ることができるだけで、ずっと同じところに住んでいるそうです。自然の中で見ることができると思っていなかったので感動です。
根室から厚岸の方へ向かう浜中町あたりの海岸線の北太平洋シーサイドラインは、緑の崖に北太平洋が荒々しく、すばらしい景色です。
海沿いで天然記念物のオジロワシを何回か見かけました。飛んでいる姿はとにかく大きく圧倒されます。
オジロワシ |
霧多布岬ではラッコがコンコンやっているのが見えました。遠くて小さかったのでもっと近くで見てみたい。ラッコは神経質なので無理とは思いますが。
■釧路
釧路といえば湿原。
レンタカーを細岡駅に止めて、11:38のノロッコ号で終点の塘路駅まで行き、そこからカヌーで細岡駅までもどりました。列車もカヌーも両方楽しめるいいコースだと思います。電車の切符は自分であらかじめJRの駅で買う必要があります。
ちなみにノロッコ号は自由席でしたががらがらで、好きな席に座れてまったく問題ありませんでした。
細岡駅に到着するノロッコ号 |
河口近くの釧路川はこのように泥の色をしていて濁っています。冬もやっていて遠くまで見渡せて景色がすばらしいとのことです。
この川は屈斜路湖から流れ出していますが、上流は水が澄んでいて、ただし流れが急だそうです。屈斜路湖から乗るカヌーツアーもあるそうで、機会があればそちらもぜひ乗ってみたい。
遠くにタンチョウのつがいが鳴きあっている姿やオジロワシ、カワウを見ることができました。ただ、動物は湿原よりも根室周辺の水辺や海辺のほうが間近に見られます。
釧路は炉端焼き発祥の地だそうで、市内には炉端焼きがいくつもあります。老舗の「炉ばた」というお店は数日前に火事になり休業していました。
地元の人に勧められた「岸壁炉端」という店はオープンエアで河口にあり、ロケーション抜群です。混んでいて入店に20分くらい待ちました。食券を買って食材や飲み物を選び、炭火で自分で焼きます。なかなか焼けなかったり火が熱かったりと面倒な点もありますが、雰囲気を楽しめます。夏季のみ営業しているそうです。
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